日本が抱える闇「2025年問題」

社会保障に対する負担が増大し、介護人材不足が深刻化

みなさんこんにちわ。ワールドビジョン協同組合の伊藤です。今回のコラムは前回のコラムの続きで「介護業界の人材不足の解消策」を書こうと思います。ですがその前に、今日本が直面している闇である2025年問題について書かせてください。

目次

そもそも「2025年問題」とは何なのか?

皆さんはこの「2025年問題」といキーワードを知っていますか?なにか不吉なイメージがするのは確かですよね。
では「2025年問題」をザックリ説明します。

「2025年問題」とは、高齢化が進行する中で、2025年には65歳以上の高齢者人口が約3,000万人に達し、労働力不足や社会保障財政の厳しい状況が生じるとされる問題で、具体的には、介護や医療などの社会保障に対する負担が増大し、介護人材不足が深刻化することが懸念されています。また、高齢者が増加することにより、医療費の増加や年金財政の逼迫化、住宅や移動手段の整備などの問題も生じる。

といった問題です。
正直、出生率も低下している日本ではこの問題が起こるのは必然であるといえます。

さて、ここでお気づきの方もいらっしゃると思います。前回のコラムでも「2025年」というキーワードが出てましたよね?そうです。介護人材不足に関してです。※前回のコラムはこちら


「介護人材は2025年に約38万人が不足する見込み」というものです。これは日本が抱える「2025年問題」の影響なんですよね。(まぁ、それだけではないのですが…。)

正直、「2025年問題」に関しては大きな政策は「政府」や「社会全体」での取り組みが重要になってきます。
今回はこの問題の中でも「介護人材不足が深刻化」について課題解決方法を調べてみましたので記載しますね。

介護人材不足の解決方法は何があるのか?

では私が調べた「介護人材不足」の解決策はこちらです。

介護人材不足の解決策


01.働きやすい環境の整備

介護職員が働きやすい環境を整備することが大切です。具体的には、労働時間の短縮や休日制度の充実、仕事内容の明確化や負担の軽減などが挙げられます。

02.賃金の改善

介護職員の賃金を改善することで、働き手の確保や定着を促すことができます。また、働く意欲やモチベーションの向上にもつながります。

03.養成の拡充

介護職員の養成の拡充が必要です。具体的には、介護職員の養成施設の充実や、高校や専門学校、大学での介護職員の養成の推進などが挙げられます。

04.外国人労働者の積極的な採用

外国人労働者の積極的な採用が必要です。具体的には、外国人労働者の日本語教育の充実や、ビザの緩和などが挙げられます。

05.ICT技術の活用

介護業務におけるICT技術の活用も有効な解決策です。具体的には、介護記録のデジタル化や、介護ロボットの導入、遠隔医療などが挙げられます。

06.地域との連携

地域との連携が必要です。地域のニーズに合わせた介護サービスの提供や、地域住民が介護職員として働くことを促すなどが挙げられます。


以上が調べた結果です。いかがでしょうか?解決策はあれど講じるには「時間」と「労力」が結構必要だと思いますよね。ただ、これらを実践していかないと「2025年問題」は足音を立てて近づいてきているのは確かです。

介護技能実習生

注目したのは「外国人労働者の積極的な採用」

先ほど挙げた「解決策」の中で、私たちワールドビジョン協同組合で注目しているのは
04.外国人労働者の積極的な採用です。

私たちワールドビジョン協同組合は外国人技能実習制度における監理団体ですので、労働者という観点から述べると少し違うのですが、介護技能実習生の受入れは本格的な外国人労働者雇用に対してきっと役立つと考えています。

介護技能実習生を受け入れるメリット

では私が考える「介護技能実習生を受け入れるメリット」をいくつか紹介させて頂きます。

  • グローバル化への準備ができる
  • 仕組みを再構築できる
  • 組織の健全化に繋がる
  • 組織を若返らせる

以下で詳しく説明します。

01.グローバル化への準備ができる

高齢化社会による労働力不足は人材確保の競争を激しくさせました。その解決策として外国人労働者の雇用があり、日本社会のグローバル化が進んでいます。技能実習制度では文化・習慣の違う人との接し方・伝え方などを学べ、グローバル化への準備が可能です。

02.仕組みを再構築できる

外国人技能実習生の実習計画の作成は「技術や知識の伝達」、「仕事の効率化」など仕組みの再構築に繋がります。再構築した仕組みは事業にとって役立つ仕組みとなると思われます。

03.組織の健全化に繋がる

外国人技能実習生の受入要件として三六協定や就業規則、有給休暇、建設業のキャリアアップシステムなどの「労働基準法」や安全衛生教育などの「労働安全衛生法」の法律を守る必要があります。これらの実施はいずれ組織の健全化へ繋がります。

04.組織を若返らせる

20代から30代が中心の外国人技能実習生は理由は様々ですが「お金を稼ぐ」ことに意欲的です。そんな姿を身近で見ることは、他の従業員にも影響し、社内に活気が満ち、活気ある企業には自然と若者が集まり、企業の若返りに繋がります。

以上が私が考える「介護技能実習生の受入れによるメリット」です。他にもありますが大きく分けると上記のような内容となります。

これからの介護技能実習生は基礎知識を持った「看護学校卒業生」

私たちが紹介させていただく「介護技能実習生」は「看護学校卒業生」を中心としており、基本的な知識を持ってます。また相互扶助の精神を持った実習生を選定させていただいております。
きっと皆さまの事業へ協力してくれると信じておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

では、また次回。

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